「フェアユース」と日本の引用ルール。基本の考え方
「フェアユースだから大丈夫」という言葉をネットで見かけることがあります。しかし、フェアユースは米国の制度で、日本にそのまま当てはまるものではありません。ここでは、仕組みの違いを入門的に説明します。なお、本記事は一般的な情報であり、法的助言ではありません。
フェアユースとは
米国の著作権法にある考え方で、目的や性質、使った量、市場への影響などを総合的に見て、「公正な利用」と判断されれば、許可なしでも侵害にならないというものです。個別の判断が裁判で行われるため、結果の予測が難しい面があります。
日本の場合
日本には、フェアユースのような包括的な規定はなく、「引用」「私的使用のための複製」など、個別に決められた例外(権利制限)があります。たとえば引用では、次のような条件が求められます。
- すでに公表された作品であること。
- 自分の作品が「主」で、引用部分が「従」であること。
- 引用の必要性があり、方法が公正であること。
- 出典を明示すること。
動画や音楽を丸ごと使うのは、引用に当たらない可能性が高くなります。
国によって違う
国や地域ごとに制度は異なります。たとえば英国やEU各国には、また別の例外規定があります。海外のサービスを使っていても、自分がどこの法律の下にいるのかを確認する必要があります。
よくある誤解
- 「出典を書けば自由に使える」:出典の明示は条件のひとつにすぎません。
- 「非営利なら問題ない」:非営利でも、許可が必要な場合があります。
- 「短ければ大丈夫」:長さだけで判断されるわけではありません。
安心して使うための選択肢
迷うくらいなら、自分で作った素材、Creative Commonsの作品、保護期間が終わった作品を使うのが確実です。許可が必要そうなら、作者に連絡して了承を得ましょう。
ツールを使う前に
変換ツールは、自分が権利を持つ動画や、再利用が認められた動画のためのものです。引用の名目で他人の音声を保存するような使い方は想定していません。
権利についての注意
使い方によっては権利侵害になる可能性があります。個別の事案は専門家にご相談ください。ツールの条件は利用規約をご覧ください。
注意:この記事は法的助言ではありません。ご自身のコンテンツまたはクリエイティブ・コモンズ/著作権フリーの動画にのみ使用し、ダウンロードするコンテンツに必要な権利があることを確認してください。